9月2日、blast観賞後に新大久保へ行きました。目的は目を付けていた楽器のチェックです。
この日試奏した楽器は以下の通り。
・Meinl-Weston 45S-LP
・Hirsbrunner HBS 390
・Walter Nirschl MWN 7
まずは、都内はもとより関東では随一の規模を誇ると言われているDへ。
MW 45S-LPを用意して貰っている傍ら、「他にはありませんか?」というのでHBS390を選択。それでは、感想を。
・MW 45S-LP
これは、名手Roland Szentpaliが使用している楽器です。写真を見ると小柄でスカスカの抜き差し管なので軽い印象です。しかし、実際はかなり重いです。推定9キロ。(どれ位重いかというと、私のC管より重いです。forum.chisham.comでのプロ奏者の書き込みによると、小型F管YFB-621も私のC管より重いそうです。一年前にYFB-621の改造版YFB-821を持ってみた事があります。確かに重かったです。)構えてみると、C管のようです。意外とバランスが悪く、決まった場所を探すのに時間がかかりました。
<音程と低音域>
これを期待していたんですが、思ったほどでもなかったというのが正直な感想です。
バルブセットやベルがC管と同じという、大型F管への期待はそれなんです。私のF管より少しマシでしたが、音程が怪しいところは旧来のF管そのもの。下線のCも劇的な変化は感じないです。
この辺に差を感じる事が出来たのが、Gronitz FP-125です。上から下まで良く鳴ります。以前も書きましたが、Es管を短くした吹奏感です。
・Hirsbrunner HBS 390
スイスの名器、ヒルスブルーナーです。HBS-510やロータリーに比べて、HBS390, 392, 394 は定番とも言えます。が、今まで一度も吹いた事がないので体験させて貰いました。
私のC管より背が低く、コンパクトにまとまっています。構えた時のバランスは良いですが、・・・重い。ベルが耳に近いので音を拾いやすいですが、逆の見方をするとウルサイですね。
<音程>
今回、HBS390を試奏させて貰った最大の理由は、これでしょうか。私のC管はちょっと音痴です。なので、音程やスライド操作から解放される楽器だったらいいなと期待しましたが、差はないですね。
第一線の開放Gと第三線のDは低く、替え指が必要でした。問題点が何も解消されないですね。
・Walter Nirschl MWN 7
店員さんが「他にもどうですか?」と言うので、ご厚意に甘えて選択しました。7月の合コンで甲府ソノリテのチューバ奏者が、これを持っていたのを思い出しました。これは、Nirschlのヨークを一回り小さくしたヤツです。シカゴにある本物のヨークと管やバルブの配置は、ほぼ同じです。
これも、結構ずっしり重いです。腰を痛めるかも。
さて、吹いてみると結構良いですね。音程も一番まともです。気になるのが、5番バルブが右手の掌のところに来る事。手に当たりますよ、あれ。そして、5番ロータリーがあまりに狭いところに設置されているので裏蓋を付ける場所もないし、他の管に溶接されてあります。もし壊れたら、それなり覚悟が必要でしょうね。
さて、本日Dで吹いた楽器に共通する事はこんなところかな。
・フロントアクションピストン。
後ろの蓋から空気がパフパフ出てきて気持ち悪い。
後ろの蓋から、水が飛び出してくる。U字管に落ちるので汚れます。
そして、小指が痙りそうになる。
抜けを良くするためか、大型のピストンバルブがついてます。ストロークが長くなり、指の負担が大きいです。慣れの問題なのかな。全部押したつもりがハーフバルブになることもしばしば。
・リードパイプが短い
この手のフロンアクションピストン楽器は、大体リードパイプが短いです。(バルブに入る前に一回巻いているHBS 390を除く)バルブからの変化を感じやすいかもしれないです。
短いので楽器を下ろした時に、ホルンみたいにリードパイプから水が流れてきます。ベルが濡れますね。その都度拭き取っていました。
・抜き差し管
フロントアクションピストンの楽器は、1から4番の抜き差し管が正面に全部出ています。これ、意外と操作しづらかったです。2番管なんて、手が届かないです。
最後に、丁重にお礼を述べて店をあとにしました。
新大久保のW楽器へ。
以前はチューバも展示してありましたが、止めたようです。早々に店をあとにします。
最後にT楽器へ。
入荷したばかりのMeinl-Weston 2000が置いてありました。お値段、約270万円也。何も吹かずに、店をあとにしました。
MW2000が高いのは認めますけど、海外と値段差があり過ぎじゃないですか?
それでは、この辺で。
2007年9月9日日曜日
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