2005年6月27日月曜日

オペラを観てきました。

 土曜日にチャイコフスキー兄弟がオペラ化した「スペードの女王」を観てきました。これは、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの短編小説「スペードの女王」が元ネタです。
(当日、オペラハウスの周りは、同性愛者のお祭りで賑わっていました。ナンパされそうになったので、オペラハウスまで走って逃げました。(嘘))

 昔、オペラは貴族の道楽で、彼らの屋敷で演じられていたそうです。実際公演を観てみると、それも分かるような気がします。大勢の歌手とオーケストラの他に、照明さん、衣装、メークアップ、美術係、舞台装置係、等々、パンフレットには約200名の名前。それに、歌手とオーケストラを加えたら300名以上ですよ。
 これだけの人達が関わっているので、券も高くなってしまうのも分かるような気がします。
 ヨーロッパの歌劇場に行った事がないのでわかりませんが、オペラハウス・歌劇場というのは、立派な社交場ですね。食事をして、ワイン片手に談笑。そして、オペラ鑑賞。きっと、接待にも使われていると思います。(日本の歌舞伎や国技館の枡席みたいなもんですね。)

 さて、話の内容は以下のリンクを参考にしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/スペードの女王
http://homepage3.nifty.com/operasuzume/PiqueDame.htm

 今更ですが、オーケストラの演奏に合わせて、歌あり演技ありで、そこに(視覚的に)照明や舞台効果が重なり、鑑賞していて、本当にワクワクしてきますね。情景が変わる時に幕が下りて、その幕の前で歌が続き、その1分にも満たない時間で幕上がった時には全く異なる舞台セットが整っているんですよ。凄いですね。
 第二幕には、「ダフニスとクロエ」が出てきました。これは、人形によって演じられました。面白おかしく描写されていて、観客のウケも良かったですよ。ラベルのバレエ音楽が有名でバレエを連想すると思いますが、芸術監督はバレエじゃなくて人形を選択したそうです。これは、イギリスで上演した時も評判が良かったとか。
 多くのオペラでは、最後は不幸になったり、死んでしまいますが、このオペラもご多分に漏れず、不幸になります。バクチは心身とも滅ぼすというの表していますねぇ。

 パンフレットには、今回の作品について、勿論、色々書いてありますが、賭け事についても触れています。「あなたのギャンブル中毒度チェック表」や「バクチ依存症の人は、こちらのホットラインへ。UCLAメンタルサービス」、「州政府のギャンブル依存脱却プログラム」など、ちょっと物々しい作りになっています。
 日本は、ちょっと歩けばパチンコ屋。それ以外にも、場外馬券売り場や競艇、競輪、オートと盛りだくさん。海外からの旅行者が国土全体がカジノ場と驚くのも無理はないような気がします。(余計なお世話ですが)賭け事をやる人は、ほどほどにどうぞ。

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